2006-01-01から1年間の記事一覧

あれれ、やっぱりリング状星雲???

昨日の日記で書いた某放送局の某番組。じっくり見ていた訳ではないが、番組そのままでつけっぱしにしていた所、再びマウナ・ケア山頂と「すばる」が紹介された。そして再びM57が登場。今度はきちんと「こと座の惑星状星雲」と紹介されていた。やっぱり冒…

こと座のリング状星雲なのでは・・・

先ほど某テレビ局の番組「地球創世ミステリー」なる番組の冒頭を見た。すばる望遠鏡とそれで観測されたらしい天体画像が幾つか出てきた。しかし・・・M57(こと座リング状星雲)についたテロップが、「こと座電波銀河・・・」だった。私の見間違えかも知れ…

あ〜とうとう9月だよ。

先日から助教問題について日記を綴っているが、puncponkが所属する機関でも先日それなりの動きがあった。しかしまだこれについて公にするのは時期尚早だろう。もうしばらくしたら問題の無い程度に記したい。9月になり研究室によってはゼミなども始まってい…

助教使い捨て制度まで秒読み段階

先日、またまた憂鬱なニュースを聞いた。多くの大学で「教授、准教授、常勤講師、助教(、助手)」制となり、しかも大抵のケースで「助教」の給料は「助手」と同じとし、さらに「助教」は教室構成員にするケースが多そうとのことだ。教室構成員とは従来の教…

字を間違えていた、『准』だった。

学校教育法が一部改正され、それによって平成19年度から職名の呼称とその職務内容が変わることとなった。うちでもそれに関する各部署の意見が求められ、アンケートだの意見書だのといった書類が回ってきた。そしてpuncponkは知ってしまった。「準教授」じ…

天文学業界の論文数(続き)

さて天文学研究業界全体で論文数が少なくなると何が困るか?(そう言えば以前に自然科学のある分野などでは、筆頭著者論文は教授・助教授クラスになって、プロジェクトを立ち上げてその成果が出た時でないと書けない、などという話を聞いた、本当だろうか?…

天文学業界の論文数

2月28日の日記にコメントを頂いた。その返事を長々と書いたが、折角なので、これをネタにして今日の日記をつけてみることにする。 過去に何回か天文学者としてアカポスを取るのは大変である、ということを述べた。ちなみに某旧帝大大学院天文学分野におけ…

今日は今日の書類が来る

前回も愚痴ったが忙しいのだ。研究者が研究で忙しいのであれば、それは非常に健康的なのだが、事務書類の作成および提出で忙しいのだ。これは極めて不健全なことだ。 5月に入るとそれが本格化する、4月は年度始めのイベントが忙しい主要因だが、5月は年度…

時にはいつもと違う話題で

相変わらず忙しい。まぁしかしある意味仕方がない。これは給料のうちなのだ。 さてオフィスで仕事をしていると、しばしば研究室の電話が鳴る。特に私の職場の電話は外部からも直接コール出来るので、受話器を取ったら研究とも事務仕事とも全く無関係な勧誘電…

気が付くと5月だった...

3月も4月も日記を更新しようと何度か「日記を書く」を選んで書きかけたはずだが、どうやら書き終えるまでに止めてしまったようだ。もう5月。ゴールデン・ウィークまっただ中だ。特に明日からは5連休。昨夜のニュース中のインタビューで、大学院生らしき…

みんな〜アカデミックポストが欲しいか〜!(その3)

この挑発的なタイトルでの日記はこれで最後になるかな?正直アカデミックポストを得た私自身にも、どうすれば天文学者としてのアカデミックポストを得られるか、はよく分からない。だが幾つかの要因を挙げることは出来る。前回も書いたがこれからの天文学研…

みんな〜アカデミックポストが欲しいか〜!(その2)

昨日は大学の職制が、従来の『教授、助教授、常勤講師、助手』から『教授、准教授、常勤講師、助教、助手』に変わる、という話だった。そして呼び方が変わるだけでなく、新しい『助教』は将来の准教授・教授候補としての研究者という扱いであり、新しい『助…

みんな〜アカデミックポストが欲しいか〜!

挑発的なタイトルにしてみた。天文学研究者目指して日々喘いでいる若者にしてみれば、このタイトルに対する応えは「当たり前だ!」となるだろう。特に大抵のケースで「論文を沢山書けば研究者になれる」と指導を受けるため(ホントか?)、大学院生やOD(注1…

天文学の教育と普及についての思うところ

前にも述べたかもしれないが、天文学の研究業界内部では、天文学の教育と普及が「意外にも」しばしば話題にあがる。数年前だったか、お上の偉い(肩書きの)方が「専門家は研究室にこもらずに広く外へ出て、自分の研究や関係した物事を一般に語るべきだ」とい…

データの偽造・捏造〜天文学編

最近、韓国と日本で立て続けに起こったデータの偽造・捏造疑惑。さて天文学の世界ではどうだろうか?結論から言ってしまえばほぼ不可能だろう。何故ならデータをなるべく部外秘にして論文が受理されるまでは表に出さない化学や生物学、生化学、薬学、医学の…

データの偽造・捏造

最近立て続けに論文捏造疑惑事件が報道された。黄教授(ソウル大学)の胚性幹細胞に関する研究論文と、多比良教授(東京大学)のリボ核酸(RNA)に関する研究論文のことだ。ここからは、主に新聞報道に基づく個人的な意見を述べたいと思う。両者ともいろいろと…

新年明けてもう2月だよ、研究してないけど忙しい

一応プロの天文学者が愚痴と説教をたれる日記(?)も新年最初の記録が1月31日ときた。年末年始は久々にゆっくりできた。普段研究時間を削ってまで所属機関の下僕として働いているのだ。年末年始くらい家族サービスしても罰はあたるまい。そうプロ天文学者…